想像物を、現実に。
共和政ローマ時代の建築家、ウィトルウィウスが著した「建築書」 は、
現存する最古の建築理論書と言われています。
曰く、建築とは、用(utilitas)・強
(firmitas)・美(venustas)を兼ね備えることが
求められるものであり、これを実現する為に、芸術的かつ科学的見地に立たねばならない、と。
彼はこの3つの要素に優先順位をつけませんでした。いずれが欠けてもそれを建築とは呼べない、と。
一方、彼の時代から長い年月を経て、建設技術は各段の進歩を遂げます。
建築物はかつてないカタチ、かつてないスケールで設計・実現することが可能になりました。
それはつまり、考えるべきことが膨大になり、関わる人も大勢になったことを意味します。
わたしたちは、構造設計の会社。いわば建築の「強」を確保するのが役割です。
「用」を支え「美」を現実にする。それがわたしたちの使命です。